今回は、建築CAD検定2級の寸法が書いていないところの測り方について説明します。
壁や建具
壁や建具は455の倍数になっていることが多いです。
これは、この試験が木造住宅であり、平面図の寸法をみると、基本モジュールが910mmになっていることが読み取れます。
実際に平面図を定規で測りますが、正確に壁の中央から測る必要はありません。以下の4パターンを抑えておけばOKです!
定規での実測値 | 図面の寸法 |
約5mm | 455mm |
約10mm | 910mm |
15mmより少し短い | 1365mm |
20mmより少し短い | 1820mm |
455の実測例
910の実測例
1365の実測例
1820の実測例
建具の設置方法
次は建具の設置方法です。
壁からの位置がわかったら、建具は壁芯から75mm離れたところに建具の開口部が来るようにします。
これは、建具幅+150mm(壁厚)が455の倍数になることがほとんどだからです。
図解するとこんな感じです。
実際の建具はこんな感じです。
あと、壁厚の150mmを足しても455の倍数にならない建具もあります。
例えば、浴室や洗面室のサッシュなど、W-350とか400とか。
この建具は左右どちらかをグリッドから75mm離れたところに設置するとよいです。左右どちらがいいかは、定規で測り、455の倍数の方に置きます。
このように、グリッドから75mm離れたところに建具を置くことを、このサイトやCADゼミの動画では「建具をグリッドに乗せる」と表現しています。
寸法の書いていない建具は決め打ち!
室内建具は玄関ドア以外、ほぼ寸法が書いていません。
基本はグリッドに乗せて書きます。以下の建具幅を覚えておきましょう。
- 片開き扉
- 760mm
- 親子ドア
- 1215mm
- トイレドア
- 650mm
- 片引き戸
- 760mmの片開き扉を使って作成
- 両開き扉
- 760mmや1215mm
- 引き違い戸
- 1670mm
設備機器・家具など
キッチンやコンロ、シンク、バスタブなどなど、寸法が書いていないものが多いです。
こちらも定規で実測します。最小値が25mm程度です。これもざっくりでOKです。試験では100mm以内の誤差は認められているので、450mmか500mmかは悩む必要はありません。
過去問やテキストで、事前にサイズを確認しておくのも一つです。
最近の問題は、ほぼ同じサイズで出題されているので、本番では軽く定規を当てて確認のみでOKです。
また、サイズは一気に測るのが良いです。測って、作図して、測って、作図して、、、は効率がよくありません。
必要な箇所を自分でわかるように寸法を入れておきましょう。
こんな感じです。
動画にまとめました
今回の内容を動画にまとめましたのでぜひご覧ください。
コメント